夏バテに食べたくなる冷製スープ
猛暑の時期になると、夏バテになり食欲が落ちてしまいます。
夏バテになって食べたくなるのが冷たい食べ物です。
ソーメンやアイスクリームなどもありますが、栄養たっぷりのフレンチ料理・ヴィシソワーズがお勧めです。
ひんやりとした食感で、まろやかなポテトと生クリームとの相性が美味しく、食欲がない時でも美味しくいただけます。
日本ではフレンチのコース料理の一部として提供されることがあります。
実はアメリカ生まれ
フレンチ料理でもあるヴィシソワーズは、本場のフランス人が暑い時期に頂ける冷たいポタージュスープとして作り出されたイメージがありますが、実はアメリカ生まれです。
大正時代に、ニューヨークにある高級ホテルでアメリカ人シェフが屋上レストランのメニューとして生み出したのがきっかけでした。
本場フランスでは戦時中に名前を巡って騒動もありました。
戦時中のフランス政府は、親ナチス傾向があり、それに反発したフランス在住のアメリカ人シェフがクレーム・ゴロワーズとして改名しようとした流れがあります。
しかし、市民の間ではヴィシソワーズのほうが浸透していたので、クレーム・ゴロワーズはなじまなかったそうです。
冷たくておいしいポテトのスープですが、フランス生まれではなくアメリカ生まれで、アメリカ人によってつくられたという事実でした。
自宅での作り方
食欲がない時でも美味しいヴィシソワーズを自宅で食べたいと考えている人は、ご自宅にある材料でも簡単に作ることができます。
フレンチ料理ではポロネギとポテトをバターで炒め、細かく布で丁寧に裏ごしをしてから生クリームで伸ばして調整しますが、家庭ではフランス産のポロネギは手に入らないですし、裏ごしをするのは面倒です。
家庭では、ポロネギの代わりに玉ねぎを、裏ごしの代わりにミキサーを使うことで簡単に作ることができます。
玉ねぎとポテトを炒め、ミルクと生クリームを注ぎ、ゆっくりと煮てから、顆粒のコンソメをくわえ、塩コショウで味を調え、ミキサーまたはブレンダーで粒がなくなるまで潰します。
そして、冷蔵庫で3時間ほど冷やすと家庭でも美味しくできるヴィシソワーズの完成です。
ビネガーが利いているさっぱりとした野菜のマリネや魚または肉料理と一緒に頂くと夏バテを吹き飛ばすことができそうです。
夕食だけではなく、朝ご飯で頂くトーストやクロワッサンと一緒に食べても美味しいです。
作り方も簡単ですので、暑い夏に一度は食べてみたい冷製スープです。